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鉾ヶ岳 2021/6上旬 [山歩き]

こんにちは。

糸魚川市の鉾ヶ岳に登ってきました。
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標高は 1,316m と決して高くはありませんが、上越市に住んでいる自分としては、特に直江津あたりで西側を見ると、手前の低い山並みの背後に鋭く立ち上がる三角形が印象的な山でずっと気になっていた存在でした。

過去写真ですが、JR信越本線の黒井-犀潟間で見た鉾ヶ岳(右)です。左側の権現岳やトッケ峰をセットで縦走する方々も多くいるようです。
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今回は初めてなので旧能生町の溝尾登山口を基点に鉾ヶ岳のみ往復しました。かなり急峻な山で、標高差が約 1,000m、途中通過するせり上がった岩場の金冠山が難所と聞いていました。
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以降、道中の景色です。

小さな雪渓を何か所か渡りました。
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雪で次第に削れていってしまうのだと思いますが、沢の対岸へ登るのに苦労する場所、道がなくなっている場所や、落ちないように掴んだ枝が棘だらけだったりと、ちょっとした難所がいくつか続きました。と書いた自分は下写真の場所で右下の雪渓まで滑って落ちました。
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また、クマとの遭遇が怖いので、必要以上に鈴をジャラジャラ鳴らしたり、2本のポール同志を打ちつけパンパンと音を出しながら歩きました。

そんな中、見かける花々に癒されます。
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ブナの木は少なめだった印象です。
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次第に展望が開けてきて、能生谷や日本海が見えてきました。道には要所要所の枝にピンクリボンが付けられています。しかし雪渓ではピンクリボンがなかなか見つけられず、一瞬不安になった場面もありました。
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また、金冠取付と呼ばれる尾根から北側の斜面へ下る場所は、手持ちの「いといがわ登山マップ」に「残雪時、ルートが分かりにくい」と書かれているように、もし標識が雪で埋まっていたら迷ったかも知れないと思うとゾッとしました。

金冠山の岩場はロープの連続です。岩場は下写真の上部にさらに4倍くらいの長さで連続して続いていました。特に上から見ると猛烈な激下りで「長いわー」という印象でした。
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いずれにしてもロープやピンクリボンを付けたりして、登山道の維持管理をしてくださる方々がいるおかげで安心して登山ができる訳で、いつも感謝して登っています。

金冠山ピークはいちばん展望がよい場所とのことです。
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権現岳~鉾ヶ岳の山並み、その背後の火打山、焼山の展望がすばらしかったです。
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金冠山~鉾ヶ岳はほとんど藪道で正直歩きにくかったです。しかしカタクリやイワウチワの群生に出会ったりできました。
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鉾ヶ岳の頂上に着きました。残念ながら着いた瞬間から雲が広がり、火打山や北アルプスが見えなくなってしまいました。
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復路は遠くの山々が雲で覆われて展望が効かなくなった代わりに、雲海が広がり別の景色が楽しめました。手前のピークは金冠山、あそこを経由しての激下りは嫌だなあ。
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急峻な峰々は雲がかかると、神秘的というか仙境のような雰囲気が増し、より印象的な風景になりますね。
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登りに要した時間は 3 時間、下りは 2 時間でした。駐車スペースがある溝尾登山口へ帰ってくると、正直ほっとしました。駐車スペースの周りは田んぼが広がり長閑な雰囲気です。
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帰り支度をしていると視線を感じました。振り返るとカモシカさんが見ていました。
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個人的には最後に嬉しい出会いでした。農作物への被害云々は分かりませんが、山で逞しく生きて欲しいと思います。


★最近のはるちゃん★

はるちゃんは、はるちゃんなりに逞しく生きていますか?
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