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浅草岳 2021/6 中旬 [山歩き]

こんにちは。

浅草岳へ行ってきました。下写真は右側の山が浅草岳です。
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早朝に登り始めたいので、夜明け頃国道 252 号線の六十里越を通過しました。田子倉湖に雲海が広がっていて幻想的な景色でした。
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今回は田子倉コースを登って六十里越コースを下る周回にしました。田子倉コースの基点只見沢登山口は JR 只見線の元田子倉駅の近くです。下写真は帰り際に撮ったものですが、奥の山が目指す浅草岳、中央の小さなトンネルは只見線の六十里越トンネル、線路の手前と奥に駐車場があって休憩舎はトイレもきれいで快適でした。
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しばらく渓流沿いに歩き、仮設の橋を渡ると本格的な登りになります。
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最初はブナなどの樹林帯を登りました。
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浅草岳が望める尾根に出ました。左側の尾根を登って行きますが、まだかなり登るし、最後の斜面がとても急に見えます。
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このコースの圧巻は西側に見える鬼が面山を中心とする大岩壁の展望だと思います。時折ゴーッという音が聞こえました。大岩壁の雪崩の音でした。少しだけしか崩れ落ちていないにもかかわらず、谷全体に響き渡る大きな音がするものですね。
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すごい迫力。帰りはあの岩壁の上を歩いていくことになります。
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尾根が尽きた後の急斜面は道がジグザグに造られているため、見た目ほど急には感じませんでした。田子倉コースは単純な標高差で 1,065m。山頂まで 3 時間 30 分かかりました。

標高 1,585m の浅草岳山頂は 360 度の大展望。南側眼下の田子倉湖をはじめ、周辺の山々が見渡せます。が、当日は霞み気味で越後駒ヶ岳はうっすらと見える程度、飯豊連峰や尾瀬燧ケ岳を見るのは厳しかったと思いました。
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山頂を出発して六十里越コースの分岐まではなだらかな斜面で、小さな湿原や・・・
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雪渓がありました。
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さて、六十里越コースは登り時に西側に見えた大岩壁の上をたどる道。遠くから見るとすごいところに道がついていますが、全体を通してそれほど恐怖感はありません。しかし、万一フラッとなって倒れると奈落の底へ一直線という場所はあるにはあります。
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浅草岳と今歩いてきた道を望みます。アップダウンが多く、きついです。
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北岳、鬼が面山、南岳、その他小さなピークをいくつか越えます。鬼が面山まで来ると、アップダウンはあと少しだけなのでほっとしました。
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最後のピーク、南岳。左下に田子倉ダムの堰堤と JR 只見線の元田子倉駅(があった雪覆い)が見えます。
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なお、このあたりはヒメサユリがたくさん見られる場所とのことですが、今回は全行程通じてヒメサユリが咲いているのは見られませんでした。まだ早すぎましたね。
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その代わりシラネアオイの群落をたくさん見ることができました。浅草岳を出発し六十里越コースに入ってから鬼が面山までの間が多かったと思います。
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浅草岳山頂から六十里越登山口へ下ってくるのに 3 時間 45 分かかりました。六十里越登山口の駐車場にあらかじめ自転車を置いておいたので、出発地の只見沢登山口まで国道 252 号線を自転車で戻りました。
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道はほとんど下りなので快適です。照明がないトンネルを通る(ランプ必須)のも面白いですし、普段クルマでは見られない、雪覆いの中から見える田子倉湖の景色など、ところどころで停まって堪能することができました。
(下写真は雪覆いの中からではありません・・・)
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今回と同じ行程は 5 年前にも体験したことがありました。前回はヒメサユリが咲いておりぴったり同じ時季でしたので、今回も期待したのですがちょっと残念な結果でした。でも大岩壁の展望を楽しめ、その上を行く迫力あるコースを歩けて良かったと思います。普段全く運動をしていない私にとってきつい行程のためすぐに再訪したいと思いませんが、何年か後はまた同じ行程で歩いてみたくなると思います。


★最近のはるちゃん★

いつも一緒に遊んでくれてありがとう。
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鉾ヶ岳 2021/6上旬 [山歩き]

こんにちは。

糸魚川市の鉾ヶ岳に登ってきました。
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標高は 1,316m と決して高くはありませんが、上越市に住んでいる自分としては、特に直江津あたりで西側を見ると、手前の低い山並みの背後に鋭く立ち上がる三角形が印象的な山でずっと気になっていた存在でした。

過去写真ですが、JR信越本線の黒井-犀潟間で見た鉾ヶ岳(右)です。左側の権現岳やトッケ峰をセットで縦走する方々も多くいるようです。
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今回は初めてなので旧能生町の溝尾登山口を基点に鉾ヶ岳のみ往復しました。かなり急峻な山で、標高差が約 1,000m、途中通過するせり上がった岩場の金冠山が難所と聞いていました。
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以降、道中の景色です。

小さな雪渓を何か所か渡りました。
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雪で次第に削れていってしまうのだと思いますが、沢の対岸へ登るのに苦労する場所、道がなくなっている場所や、落ちないように掴んだ枝が棘だらけだったりと、ちょっとした難所がいくつか続きました。と書いた自分は下写真の場所で右下の雪渓まで滑って落ちました。
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また、クマとの遭遇が怖いので、必要以上に鈴をジャラジャラ鳴らしたり、2本のポール同志を打ちつけパンパンと音を出しながら歩きました。

そんな中、見かける花々に癒されます。
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ブナの木は少なめだった印象です。
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次第に展望が開けてきて、能生谷や日本海が見えてきました。道には要所要所の枝にピンクリボンが付けられています。しかし雪渓ではピンクリボンがなかなか見つけられず、一瞬不安になった場面もありました。
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また、金冠取付と呼ばれる尾根から北側の斜面へ下る場所は、手持ちの「いといがわ登山マップ」に「残雪時、ルートが分かりにくい」と書かれているように、もし標識が雪で埋まっていたら迷ったかも知れないと思うとゾッとしました。

金冠山の岩場はロープの連続です。岩場は下写真の上部にさらに4倍くらいの長さで連続して続いていました。特に上から見ると猛烈な激下りで「長いわー」という印象でした。
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いずれにしてもロープやピンクリボンを付けたりして、登山道の維持管理をしてくださる方々がいるおかげで安心して登山ができる訳で、いつも感謝して登っています。

金冠山ピークはいちばん展望がよい場所とのことです。
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権現岳~鉾ヶ岳の山並み、その背後の火打山、焼山の展望がすばらしかったです。
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金冠山~鉾ヶ岳はほとんど藪道で正直歩きにくかったです。しかしカタクリやイワウチワの群生に出会ったりできました。
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鉾ヶ岳の頂上に着きました。残念ながら着いた瞬間から雲が広がり、火打山や北アルプスが見えなくなってしまいました。
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復路は遠くの山々が雲で覆われて展望が効かなくなった代わりに、雲海が広がり別の景色が楽しめました。手前のピークは金冠山、あそこを経由しての激下りは嫌だなあ。
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急峻な峰々は雲がかかると、神秘的というか仙境のような雰囲気が増し、より印象的な風景になりますね。
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登りに要した時間は 3 時間、下りは 2 時間でした。駐車スペースがある溝尾登山口へ帰ってくると、正直ほっとしました。駐車スペースの周りは田んぼが広がり長閑な雰囲気です。
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帰り支度をしていると視線を感じました。振り返るとカモシカさんが見ていました。
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個人的には最後に嬉しい出会いでした。農作物への被害云々は分かりませんが、山で逞しく生きて欲しいと思います。


★最近のはるちゃん★

はるちゃんは、はるちゃんなりに逞しく生きていますか?
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鍋倉山、黒倉山 2021/5 下旬 [山歩き]

こんにちは。

信越トレイルのほぼ中央にあり、トレイルの中心的存在である、鍋倉山と黒倉山に行きました。高田平野から見ると信越国境のなだらかな稜線上でいちばん高く、わずかに双耳峰のように見える山です。
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一般的な登山口である関田峠からのコースはちょっと楽すぎるので、上越市板倉区の柄山地区を基点にし、久々野峠へと至る道を往復しました。
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柄山地区は人里として世界一の積雪量(8m18cm、昭和 2 年)の記録を持つほどの豪雪地帯の集落。今年は雪が多かったはずですが、さすがに 5 月下旬は周囲に雪はありません。

以降、道中の景色です。

出発して間もなく静かなブナ林に入りました。
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すごい密集度に見えます。
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正面が登山道です。ブナ林を過ぎたあとの道はフキやシダに覆われてしまっていて、ちょっとはっきりしない場所がありました。
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雪が干してある??? 周囲に雪はないのに、この枝先だけ雪が残っていて面白い。
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標高が上がると再びブナ林になって、以降は快適な道が続きました。
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鍋倉山と黒倉山の鞍部、標高 1,217m の久々野峠へ出ると、鍋倉山方面は残雪が残る斜面になりました。
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関田峠、および信越トレイルが続く北側の峰々の景色です。
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鍋倉山へ至る途中の雪渓。なお、鍋倉山(標高 1,289m)と黒倉山(標高 1,242m)山頂は景色がよかった訳ではないので写真は無しです。
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久々野峠の北斜面はブナ林になっていて、少し下ってみました。
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青空、新緑、残雪の組み合わせがとても瑞々しく感じました。
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下山後は清水で喉を潤しました。ブナ清水・・・この地域の水の源はブナ林。それを象徴するような名前がいいですね。
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藤の花が絡み合っている杉の木をたくさん目にします。藤の生命力はすごいと感じるとともに絡めとられたような格好の杉は可愛そうに感じます。
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続いてクルマで関田峠へ行き、関田峠のブナ林も散策しました。関田峠を通過する車道は 5 月 26 日に冬季閉鎖が解除されたばかりです。沿道に雪はまったくないので、個人的にはもうちょっと早く開通できないのかな、と思っていますが・・・
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峠のブナ林はまだ残雪があり、ブナの根開きもしっかり見ることができました。
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板倉区に母方の実家があった関係上、関田峠は子供の頃から幾度も訪ねています。昔は何もない秘境の峠という雰囲気でしたが、信越トレイルが整備されてブナ林が注目されるようになり、今は多くのハイカーや写真愛好家が集まる、知られた峠になったように思います。


★最近のはるちゃん★

今日も元気でありがとう。
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