大毛無山の魅力再発見ツアー [スキー]
こんばんは。
新潟県妙高市の大毛無山には、たっぷりの積雪とチャレンジングなコースで知られたスキー場、 ARAI マウンテン & スノーリゾートがありました。
スキー場は 2006 年に経営不振で廃業してしまいましたが、スキー場開発に携わった方が運営する会社、スキー場所有者、山麓の地元の人たちの協力で、雪上車でスキー場を登り、雄大な景色を眺め、かつてのスキーコースを滑走することもできる、大毛無山の魅力再発見ツアー が開催され、参加してきました。
道の駅あらい付近から眺めた山々。左は妙高山、中央は火打山、そして右側の山がツアーが行われる大毛無山(1,429m)です。
スキー場があった山腹。積雪で低木が隠れ、どこでもまるごと滑れるようなスキー場でした。中央のピークは大毛無山山頂です。
実際は急な地形と雪崩などの危険から滑れる場所が制限され、どこでもという訳にはいかなかったと思いました。
リフト関係の施設では、ゴントラ 1 基、フード付きクワッドリフト 2 基を含むリフト 4 基がありました。また当初の計画ではさらにリフト 4 基を設置する予定だったと記憶しています。
大毛無山の魅力再発見ツアーは 3 月 14 日から 22 日までの期間限定で開催され、雪上車の乗車人数の制限から 1 回につき 8 人まで、それを 1 日に 6 回行われました。
ツアーで登ることができるのは、スキー場に向かって左側の尾根の中腹、標高約 1,000m の地点までです。
スキー場のメインゲレンデであった最上部の膳棚第 1 リフト沿いの様子。たいへん景色がすばらしく、しかも 5 月末まで滑れました。今回はここまで行けませんがもう一度滑ってみたい。
それではツアーに参加したときの様子です。
ツアー集合場所。地元の方が店を出していてうどんなどの軽食をいただけます。私もツアー終了後に食事しましたが、サービスのこんにゃくを山盛り出してくれました。おいしかったです。またここには緊急車両も常時待機していました。
集合場所から雪上車乗車地点までスノーモービルに牽引されたバナナボートに乗って移動です。
スキー場最下部を通過。ここではナイターも楽しめました。近辺のスキー場の中ではいちばん長かったナイターコースではなかったでしょうか。
途中から雪上車に乗車し、さらに上部を目指します。荷台に簡易的な客室が取り付けられていました。
ゴンドラ中間駅。ゴンドラは 12 人乗りでした。地形の関係からゴンドラを有効的に使えるコースが少なく、上部との連絡がメインのゴンドラでした。
滑走するコースは、そのときの参加者の実力や気象条件等でガイドが決めます。急斜面を滑走したグループもあったようです。
雪上車の終点、標高約 1,000m からの展望。眼下に高田平野が広がります。雪のあるところとすでに消えてなくなったところとの境界がちょうど新井市街です。
なお、滑走しない人は、ここで展望を楽しんだあと、再び雪上車で下ることもできますが、ほぼ全員滑走希望者だったのではと思います。
これから楽しみな滑走です。ガイドと救護担当の計 3 人、グループの前後に付いてサポートする万全の体制。途中で写真を撮りながら滑りたいと希望したのを考慮してくれたのかも知れませんが、天気も良いため急斜面を一気に谷底に下るのではなく、展望のよい尾根コースを下ることになりました。
まずは妙高山(2,454m)が眺められる地点に立ち寄り。
こちらは火打山(2,462m)です。
余談ですが本日 27 日、上信越高原国立公園から妙高、戸隠地域が分離独立して、新しく妙高戸隠連山国立公園が誕生しました。
尾根コースはスキー場最上部から最下部までを結ぶ、妙高ロングランと呼ばれた、その名の通り長く標高差も大きいコースでした。
尾根からは雄大だったスキー場全景を眺めることができました。
スキー場のコース設定のネックになっていたと思われる、中腹の膳棚と呼ばれる崖。ゴンドラはこの崖を正面から乗り越えて架設されていました。
よく見るとすごいところに架設したものです。
大毛無山山頂方向を振り返ります。手前の斜面には新雪急斜面のマムシガエシという名前のコースがありました。
景色を十分堪能した後、尾根をはずれ、中央の谷底へ向かって急斜面を下ります。
小規模な雪崩の跡。小さな雪崩でも木をなぎ倒すくらいの力があります。巻き込まれたら簡単に埋まってしまうのでしょう。
このように雪崩の危険もあるため、滑走者は全員ビーコンを装着しなければならないルールです。なおビーコンはレンタルできます。
雪崩の跡をさけて滑ります。
雪上車乗車地点に戻ってきました。ところどころで景色を眺め写真を撮りながらの滑走時間は約 1 時間程度といったところでしょうか。
再びバナナボートで出発地点に戻ります。
これでツアーも終わりかと思ったら、横転のおまけつき(カメラごと雪に突っ込みました)。最後に楽しいアクシデントでした。
なお、ツアー終了後ビーコンの簡単な無料講習会を受けてきました。雪下に隠されたセンサーを探す訓練ですが、初めての体験でなかなかスムースにセンサーまでたどりつけませんでした。ビーコンを一定方向を保ったまま移動するのがコツのようです。一度でも体験しておけばいざというときに役立つかも知れません。
晴天にもめぐまれた一日、大毛無山の魅力再発見ツアーに参加して、過去に何度もスキーに訪れたことがある ARAI マウンテン & スノーリゾートの雄大な景色を眺め、かつてのコースをもう一度滑れることができ、懐かしくまた楽しいツアーでした。ただし、雪上車で登れる地点が中腹までで滑走距離もそう長くはないため、もう少し滑走を楽しみたかったです。
今後、開催期間や滑走エリアの拡大を図る予定とのことです。また来年以降のツアーも期待したいと思います。
新潟県妙高市の大毛無山には、たっぷりの積雪とチャレンジングなコースで知られたスキー場、 ARAI マウンテン & スノーリゾートがありました。
スキー場は 2006 年に経営不振で廃業してしまいましたが、スキー場開発に携わった方が運営する会社、スキー場所有者、山麓の地元の人たちの協力で、雪上車でスキー場を登り、雄大な景色を眺め、かつてのスキーコースを滑走することもできる、大毛無山の魅力再発見ツアー が開催され、参加してきました。
道の駅あらい付近から眺めた山々。左は妙高山、中央は火打山、そして右側の山がツアーが行われる大毛無山(1,429m)です。
スキー場があった山腹。積雪で低木が隠れ、どこでもまるごと滑れるようなスキー場でした。中央のピークは大毛無山山頂です。
実際は急な地形と雪崩などの危険から滑れる場所が制限され、どこでもという訳にはいかなかったと思いました。
リフト関係の施設では、ゴントラ 1 基、フード付きクワッドリフト 2 基を含むリフト 4 基がありました。また当初の計画ではさらにリフト 4 基を設置する予定だったと記憶しています。
大毛無山の魅力再発見ツアーは 3 月 14 日から 22 日までの期間限定で開催され、雪上車の乗車人数の制限から 1 回につき 8 人まで、それを 1 日に 6 回行われました。
ツアーで登ることができるのは、スキー場に向かって左側の尾根の中腹、標高約 1,000m の地点までです。
スキー場のメインゲレンデであった最上部の膳棚第 1 リフト沿いの様子。たいへん景色がすばらしく、しかも 5 月末まで滑れました。今回はここまで行けませんがもう一度滑ってみたい。
それではツアーに参加したときの様子です。
ツアー集合場所。地元の方が店を出していてうどんなどの軽食をいただけます。私もツアー終了後に食事しましたが、サービスのこんにゃくを山盛り出してくれました。おいしかったです。またここには緊急車両も常時待機していました。
集合場所から雪上車乗車地点までスノーモービルに牽引されたバナナボートに乗って移動です。
スキー場最下部を通過。ここではナイターも楽しめました。近辺のスキー場の中ではいちばん長かったナイターコースではなかったでしょうか。
途中から雪上車に乗車し、さらに上部を目指します。荷台に簡易的な客室が取り付けられていました。
ゴンドラ中間駅。ゴンドラは 12 人乗りでした。地形の関係からゴンドラを有効的に使えるコースが少なく、上部との連絡がメインのゴンドラでした。
滑走するコースは、そのときの参加者の実力や気象条件等でガイドが決めます。急斜面を滑走したグループもあったようです。
雪上車の終点、標高約 1,000m からの展望。眼下に高田平野が広がります。雪のあるところとすでに消えてなくなったところとの境界がちょうど新井市街です。
なお、滑走しない人は、ここで展望を楽しんだあと、再び雪上車で下ることもできますが、ほぼ全員滑走希望者だったのではと思います。
これから楽しみな滑走です。ガイドと救護担当の計 3 人、グループの前後に付いてサポートする万全の体制。途中で写真を撮りながら滑りたいと希望したのを考慮してくれたのかも知れませんが、天気も良いため急斜面を一気に谷底に下るのではなく、展望のよい尾根コースを下ることになりました。
まずは妙高山(2,454m)が眺められる地点に立ち寄り。
こちらは火打山(2,462m)です。
余談ですが本日 27 日、上信越高原国立公園から妙高、戸隠地域が分離独立して、新しく妙高戸隠連山国立公園が誕生しました。
尾根コースはスキー場最上部から最下部までを結ぶ、妙高ロングランと呼ばれた、その名の通り長く標高差も大きいコースでした。
尾根からは雄大だったスキー場全景を眺めることができました。
スキー場のコース設定のネックになっていたと思われる、中腹の膳棚と呼ばれる崖。ゴンドラはこの崖を正面から乗り越えて架設されていました。
よく見るとすごいところに架設したものです。
大毛無山山頂方向を振り返ります。手前の斜面には新雪急斜面のマムシガエシという名前のコースがありました。
景色を十分堪能した後、尾根をはずれ、中央の谷底へ向かって急斜面を下ります。
小規模な雪崩の跡。小さな雪崩でも木をなぎ倒すくらいの力があります。巻き込まれたら簡単に埋まってしまうのでしょう。
このように雪崩の危険もあるため、滑走者は全員ビーコンを装着しなければならないルールです。なおビーコンはレンタルできます。
雪崩の跡をさけて滑ります。
雪上車乗車地点に戻ってきました。ところどころで景色を眺め写真を撮りながらの滑走時間は約 1 時間程度といったところでしょうか。
再びバナナボートで出発地点に戻ります。
これでツアーも終わりかと思ったら、横転のおまけつき(カメラごと雪に突っ込みました)。最後に楽しいアクシデントでした。
なお、ツアー終了後ビーコンの簡単な無料講習会を受けてきました。雪下に隠されたセンサーを探す訓練ですが、初めての体験でなかなかスムースにセンサーまでたどりつけませんでした。ビーコンを一定方向を保ったまま移動するのがコツのようです。一度でも体験しておけばいざというときに役立つかも知れません。
晴天にもめぐまれた一日、大毛無山の魅力再発見ツアーに参加して、過去に何度もスキーに訪れたことがある ARAI マウンテン & スノーリゾートの雄大な景色を眺め、かつてのコースをもう一度滑れることができ、懐かしくまた楽しいツアーでした。ただし、雪上車で登れる地点が中腹までで滑走距離もそう長くはないため、もう少し滑走を楽しみたかったです。
今後、開催期間や滑走エリアの拡大を図る予定とのことです。また来年以降のツアーも期待したいと思います。
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