新潟県、松之山温泉 和泉屋 [温泉旅行記 / 立ち寄り湯]
こんばんは。
新潟県十日町市の松之山温泉へ日帰り入浴に出掛けました。松之山温泉は古代の海水を源とする濃い塩分と消毒作用がある硼酸を大量に含む薬効高い湯として、草津温泉、有馬温泉とともに日本三大薬湯の一つに数えられています。
松之山温泉の歴史は古く南北朝の頃、傷ついた鷹が湯で癒していたところを発見し、この源泉が鷹の湯と名付けられたとのことです。地下に閉じ込められた海水が熱と圧力で地層の隙間を通って地表に湧き出すジオプレッシャー型の温泉で、今でこそ掘削によって化石海水系の温泉は数多く存在しますが、昔から自噴している化石海水系の高温泉は珍しい存在だったのではないかと思います。
現在の鷹の湯は、谷間の狭い道の両側に旅館や土産物店など十数軒が立ち並ぶ、温泉街を形成しています。
今回は温泉街の中央付近にある 和泉屋 さんで入浴しました。
両側を背の高い旅館に挟まれたこじんまりした和泉屋さんですが、建物は風格がありそうです。
入浴料は 500 円。お風呂は建物を奥へ進んだ山際にあります。男女別に露天風呂と内湯、そして貸切露天風呂があります。
女性用内湯。3 人サイズほどの浴槽が 2 つ並んでいました。入浴していないので違いは分かりません。
男性用内湯は 5, 6 人サイズほどの浴槽が 1 つです。
壁側から源泉と循環湯が注がれています。源泉は熱湯とのこと。松之山温泉の源泉は激熱なので触れる勇気はありませんでした。源泉の匂いを嗅ぐと石油のような匂い、そして源泉近くの湯を舐めてみると超強力に塩辛いです。内湯は湯張り時に加水している他、源泉を常時注ぎながら循環併用です。
一旦脱衣所を通って露天風呂へ向かいます。 3, 4 人サイズの露天風呂。男性用露天風呂は湯張り時に加水している以外は、かけ流しです。
露天風呂から見上げた雪景色。雪見風呂でした。丘の上に和泉屋さんの別館らしき建物が建っていますが、普段は使用していないようでした。
そして木のあいだに源泉らしき施設が見えました。
和泉屋さんの隣に鷹の湯でいちばん古い 1 号源泉があることは知っていましたが、ここが 1 号源泉だろうか・・・後日調べたらこの施設は配湯所のようで 1 号源泉はこの施設の隣にあるようでした。
続いて貸切露天風呂も利用してみました。貸切風呂は内側から鍵を閉めて利用する仕組みで空いていれば自由に入浴してよいようです。ただし、軒先の狭い場所に作られていて 2 人が精一杯のサイズです。
貸切露天は加水なしの完全かけ流しです。石油のような匂いも一段と濃いように感じました。
掲示してあった平成 20 年の分析表によると、源泉名は鷹の湯 1 号、2 号、3 号、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉、泉温は 85.5℃(これは配湯所での泉温かと思います)、湧出量は未記入で掘削自噴、pH 7.5、知覚的試験は無色透明・微弱硫黄臭、塩、苦みと書かれていました。成分総計は 14,979 mg/kg と濃く、メタ硼酸は 250mg 含まれています。これが他と比べてどのくらい違うのかは分かりませんが日本有数の含有量とのことで、現在のイオン名で呼ぶ泉質名になる前は、確か含硼酸塩化土類食塩泉という泉質名だったと記憶しています。
別の資料によると、鷹の湯 1 号と 2 号源泉から毎分 120 リットル、3 号源泉から毎分 130 リットルの計 250 リットルが各旅館に配湯されているようです。続いて 2 号源泉、3 号源泉を見に行きました。
温泉街の上流側のはずれに昭和 39 年に掘削した 2 号源泉が湯けむりをあげています。道路脇にあるので、いちばん分かりやすい源泉。
さらに丘を越えて進んだ先に平成 19 年に掘削した 3 号源泉が大量の湯けむりをあげています。
3 号源泉では、100℃近い源泉の温泉熱でアンモニア水を気化させて 87kw の電力を発電するバイナリー発電の実証施設が設置されています。
松之山温泉がある地域は例年であれば 3m もの豪雪に埋もれる地域です。しかし今年は小雪で 1m ほどしか雪がありませんでした。でも、3 号源泉へはすでに雪上車でないと近寄れない状態になっていました。
いずれにしても松之山温泉に入浴した後は強烈に火照り、また喉が渇きます。夏だったらこのお湯は結構きついのですが、冬は冷えた体を温めるにはとても良い湯でした。
また、和泉屋さんのお風呂も終始貸切状態で利用でき、共同浴場っぽいちょっとレトロ感がある内湯もたいへん気に入りました。今回はあらかじめ電話して出かけましたが、立ち寄り可能時間など特に決まっていないようです。ただし、混雑していたり清掃中だったりして利用できないときもあるようですので、事前で確認して出かけたほうがよいかと思います。私たちも時々訪ねたいと思いました。
★おまけ:最近のはるちゃん★
今日も、うたっち。
本記事の松之山温泉へ行ったあとの夜のへやんぽでは、いつも以上に顔や腕を舐められました。温泉成分が体に付着していたので、きっと塩っぱくておいしかったのでしょう。
新潟県十日町市の松之山温泉へ日帰り入浴に出掛けました。松之山温泉は古代の海水を源とする濃い塩分と消毒作用がある硼酸を大量に含む薬効高い湯として、草津温泉、有馬温泉とともに日本三大薬湯の一つに数えられています。
松之山温泉の歴史は古く南北朝の頃、傷ついた鷹が湯で癒していたところを発見し、この源泉が鷹の湯と名付けられたとのことです。地下に閉じ込められた海水が熱と圧力で地層の隙間を通って地表に湧き出すジオプレッシャー型の温泉で、今でこそ掘削によって化石海水系の温泉は数多く存在しますが、昔から自噴している化石海水系の高温泉は珍しい存在だったのではないかと思います。
現在の鷹の湯は、谷間の狭い道の両側に旅館や土産物店など十数軒が立ち並ぶ、温泉街を形成しています。
今回は温泉街の中央付近にある 和泉屋 さんで入浴しました。
両側を背の高い旅館に挟まれたこじんまりした和泉屋さんですが、建物は風格がありそうです。
入浴料は 500 円。お風呂は建物を奥へ進んだ山際にあります。男女別に露天風呂と内湯、そして貸切露天風呂があります。
女性用内湯。3 人サイズほどの浴槽が 2 つ並んでいました。入浴していないので違いは分かりません。
男性用内湯は 5, 6 人サイズほどの浴槽が 1 つです。
壁側から源泉と循環湯が注がれています。源泉は熱湯とのこと。松之山温泉の源泉は激熱なので触れる勇気はありませんでした。源泉の匂いを嗅ぐと石油のような匂い、そして源泉近くの湯を舐めてみると超強力に塩辛いです。内湯は湯張り時に加水している他、源泉を常時注ぎながら循環併用です。
一旦脱衣所を通って露天風呂へ向かいます。 3, 4 人サイズの露天風呂。男性用露天風呂は湯張り時に加水している以外は、かけ流しです。
露天風呂から見上げた雪景色。雪見風呂でした。丘の上に和泉屋さんの別館らしき建物が建っていますが、普段は使用していないようでした。
そして木のあいだに源泉らしき施設が見えました。
和泉屋さんの隣に鷹の湯でいちばん古い 1 号源泉があることは知っていましたが、ここが 1 号源泉だろうか・・・後日調べたらこの施設は配湯所のようで 1 号源泉はこの施設の隣にあるようでした。
続いて貸切露天風呂も利用してみました。貸切風呂は内側から鍵を閉めて利用する仕組みで空いていれば自由に入浴してよいようです。ただし、軒先の狭い場所に作られていて 2 人が精一杯のサイズです。
貸切露天は加水なしの完全かけ流しです。石油のような匂いも一段と濃いように感じました。
掲示してあった平成 20 年の分析表によると、源泉名は鷹の湯 1 号、2 号、3 号、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉、泉温は 85.5℃(これは配湯所での泉温かと思います)、湧出量は未記入で掘削自噴、pH 7.5、知覚的試験は無色透明・微弱硫黄臭、塩、苦みと書かれていました。成分総計は 14,979 mg/kg と濃く、メタ硼酸は 250mg 含まれています。これが他と比べてどのくらい違うのかは分かりませんが日本有数の含有量とのことで、現在のイオン名で呼ぶ泉質名になる前は、確か含硼酸塩化土類食塩泉という泉質名だったと記憶しています。
別の資料によると、鷹の湯 1 号と 2 号源泉から毎分 120 リットル、3 号源泉から毎分 130 リットルの計 250 リットルが各旅館に配湯されているようです。続いて 2 号源泉、3 号源泉を見に行きました。
温泉街の上流側のはずれに昭和 39 年に掘削した 2 号源泉が湯けむりをあげています。道路脇にあるので、いちばん分かりやすい源泉。
さらに丘を越えて進んだ先に平成 19 年に掘削した 3 号源泉が大量の湯けむりをあげています。
3 号源泉では、100℃近い源泉の温泉熱でアンモニア水を気化させて 87kw の電力を発電するバイナリー発電の実証施設が設置されています。
松之山温泉がある地域は例年であれば 3m もの豪雪に埋もれる地域です。しかし今年は小雪で 1m ほどしか雪がありませんでした。でも、3 号源泉へはすでに雪上車でないと近寄れない状態になっていました。
いずれにしても松之山温泉に入浴した後は強烈に火照り、また喉が渇きます。夏だったらこのお湯は結構きついのですが、冬は冷えた体を温めるにはとても良い湯でした。
また、和泉屋さんのお風呂も終始貸切状態で利用でき、共同浴場っぽいちょっとレトロ感がある内湯もたいへん気に入りました。今回はあらかじめ電話して出かけましたが、立ち寄り可能時間など特に決まっていないようです。ただし、混雑していたり清掃中だったりして利用できないときもあるようですので、事前で確認して出かけたほうがよいかと思います。私たちも時々訪ねたいと思いました。
★おまけ:最近のはるちゃん★
今日も、うたっち。
本記事の松之山温泉へ行ったあとの夜のへやんぽでは、いつも以上に顔や腕を舐められました。温泉成分が体に付着していたので、きっと塩っぱくておいしかったのでしょう。
十日町市の松之山温泉♨
チェックしました ^^v
by よしころん (2016-02-07 20:33)
よしころん様、こんばんは。
いつもありがとうございます。松之山温泉は近くに星峠など有名な棚田や美人林という美しいブナ林などがありますので、ぜひお出掛けなさってみてください。
私も入浴後、美人林へ寄ろうと思っていましたが、陽がかげってしまったので今回はパスしました。
by TakiHaru (2016-02-07 22:03)
本日はるちゃんのお誕生日ですね!
はるちゃん3歳のお誕生日おめでとうございます
by すみれ (2016-02-08 23:49)
すみれ様、こんばんは。
はるちゃんの誕生日と年齢を覚えてくださって、ありがとうございます!
誕生日は月曜日でしたので、前日の日曜日にお祝いしました。
その様子(といってもたいしたこと、していませんが・・・)は明日投稿予定です。
by TakiHaru (2016-02-09 22:59)