九州横断特急で人吉へ [鉄道関係]
こんばんは。
湯平温泉に宿泊した翌日も列車に乗りっぱなしの旅行は続きます。
里山の雰囲気ただよう湯平駅から・・・
9:40 発の大分行きに乗車です。単行でロングシート、すでにほとんどの席が埋まっていたため最後尾で立って景色を見ていくことにしました。
何気ない途中駅の様子。庄内駅。
小野屋駅。
向之原駅。
終点、大分に着いたとき、車内は超満員になっていました。
大分駅 1 階の豊後にわさき市場に立ち寄り、お土産に「やせうま」を購入。また、にわさき市場では目を見張るようなたくさんの種類のご当地弁当が売られていて、どれも食べてみたかったです。この後、別府駅へ向かいました。
次に乗車するのは別府 11:44 発、九州横断特急 3 号人吉行きです。別府-大分-阿蘇-熊本-人吉と九州中央の重要観光地を逆 S の字を描くように結び、人吉まで 4 時間 40 分あまりを要する特急列車。始発から終着まで通しで乗ってみたかったため、別府までやってきました。
別府といえば温泉、時間があればどこかでひと風呂していきたいところですが、あまり時間がないので駅前を少しだけ散策。
別府駅にいちばん近い駅前高等温泉。入浴していきたかった。
駅前にあった足湯ならぬ手湯。今回はこれで我慢です。
真っ赤な 185 系気動車、九州横断特急がやってきました。休日でしたので 1 両増結の 3 両編成でした。
観光地を結ぶ特急のため多くの外国人観光客が乗車してきました。大声で騒いだり頻繁にウロウロされたら嫌だな、と思いましたが、皆さん静かに乗車していました。
大分駅でほぼ満席になりました。大分から非電化の豊肥本線に入るとぐっとローカルムードになります。そんな中で三重町駅のホームは長くて立派な屋根がついていました。
丘を越え、川を渡り、頻繁にアップダウンを繰り返しながら、このような風景を進みます。
日本の滝百選、原尻の滝の最寄り駅、緒方駅。出発時に駅長さんが深々と頭を下げて見送っていたのが印象的でした。
豊後竹田を過ぎると、線路は右に左に大きくカーブしながら次第に標高を上げていくのが分かります。
標高 754m、九州の鉄道でいちばん標高が高い駅、波野を通過し長さ 2,283m の坂ノ上トンネルを抜けると阿蘇カルデラ壁中腹に出ます。ここからカルデラ内の展望が素晴らしいのですが、当日はかすんでいました。また、阿蘇山も残念ながらくっきりと見ることができませんでした。
阿蘇駅で半分近くの乗客が入れ替わりました。カルデラ内を走る宮地駅から赤水駅まで列車はスピードを上げて走りますが、赤水駅を出ると 33.3 パーミルの急勾配を下るためぐっとスピードが落ちます。急勾配の途中にある有名な立野の三段式スイッチバックを特急列車で体験できるのも九州横断特急の魅力の一つです。
肥後大津駅であそぼーい!と交換。ここから電化区間になります。
14:49 熊本駅に到着しました。
熊本駅でほとんどの乗客が下車し、私が乗っていた指定席車両は 10 人程度になりました。熊本駅から進行方向が変わります。シートを進行方向にあわせて反転すると占有できる窓の面積が狭くなるので、景色の見え方がいまいちになってしまうのを覚悟していましたが、前後左右の席が空いていたので、終点人吉まで景色に合わせて席を移動できたのが幸いでした。
八代駅まで鹿児島本線の直線が続く区間で列車は快走します。
ここで一息、車内販売で高千穂牧場のアイスクリームを購入。始発から終着までアテンダントさんによる観光案内と車内販売があります。
新八代駅で新幹線からの乗り継ぎ客が乗車しましたが、車内は 30から40% ほどの乗車率だったと思います。
八代駅から肥薩線に入ります。ここから球磨川の峡谷の景色を楽しめる区間になります。八代を出てほどなく肥薩おれんじ鉄道と交差。列車通過後すぐに肥薩おれんじ鉄道の単行気動車が鉄橋を渡ってきました。
元々の鹿児島本線として歴史が古い肥薩線、沿線に古い駅舎がそのまま残っている駅が多くあります。坂本駅もそんな駅の一つでしょうか。
車窓右手に球磨川が広がります。最初、川は右車窓、鎌瀬を過ぎると左車窓に変わります。
瀬戸石駅で SL 人吉号と交換。
一勝地付近は球磨川下りの船やラフティングボートが見られるところだと思いますが、雨が降っていて、また時間が遅いためか船は見られませんでした。
16:23 に終点人吉駅に到着しました。
山里を走り、九州一標高が高い駅を越え、カルデラ内を走りながら阿蘇山の雄大な景色を眺め(今回はいまいちでしたが)、急勾配やスイッチバックを体験でき、ラストは球磨川の渓谷を眺めながらの約 4 時間 40 分は私にとって退屈しない鉄道の旅でした。なお、指定席車両の中で別府から通しで乗車したのは私だけだったと思いました。
先日発表された 2016.03.26 ダイヤ改正内容によると、九州横断特急は熊本-人吉間が廃止され、別府-熊本間に短縮されます。ダイヤ改正の情報を知った直後に本記事を書きましたが、今回九州横断特急の別府-人吉全区間に乗車したことが、結果としてとても貴重な体験になりました。
★おまけ:最近のはるちゃん★
はるちゃんにとってカニの匂いは、この世のものとは思えない得体の知れない匂いに感じているのだろう。
湯平温泉に宿泊した翌日も列車に乗りっぱなしの旅行は続きます。
里山の雰囲気ただよう湯平駅から・・・
9:40 発の大分行きに乗車です。単行でロングシート、すでにほとんどの席が埋まっていたため最後尾で立って景色を見ていくことにしました。
何気ない途中駅の様子。庄内駅。
小野屋駅。
向之原駅。
終点、大分に着いたとき、車内は超満員になっていました。
大分駅 1 階の豊後にわさき市場に立ち寄り、お土産に「やせうま」を購入。また、にわさき市場では目を見張るようなたくさんの種類のご当地弁当が売られていて、どれも食べてみたかったです。この後、別府駅へ向かいました。
次に乗車するのは別府 11:44 発、九州横断特急 3 号人吉行きです。別府-大分-阿蘇-熊本-人吉と九州中央の重要観光地を逆 S の字を描くように結び、人吉まで 4 時間 40 分あまりを要する特急列車。始発から終着まで通しで乗ってみたかったため、別府までやってきました。
別府といえば温泉、時間があればどこかでひと風呂していきたいところですが、あまり時間がないので駅前を少しだけ散策。
別府駅にいちばん近い駅前高等温泉。入浴していきたかった。
駅前にあった足湯ならぬ手湯。今回はこれで我慢です。
真っ赤な 185 系気動車、九州横断特急がやってきました。休日でしたので 1 両増結の 3 両編成でした。
観光地を結ぶ特急のため多くの外国人観光客が乗車してきました。大声で騒いだり頻繁にウロウロされたら嫌だな、と思いましたが、皆さん静かに乗車していました。
大分駅でほぼ満席になりました。大分から非電化の豊肥本線に入るとぐっとローカルムードになります。そんな中で三重町駅のホームは長くて立派な屋根がついていました。
丘を越え、川を渡り、頻繁にアップダウンを繰り返しながら、このような風景を進みます。
日本の滝百選、原尻の滝の最寄り駅、緒方駅。出発時に駅長さんが深々と頭を下げて見送っていたのが印象的でした。
豊後竹田を過ぎると、線路は右に左に大きくカーブしながら次第に標高を上げていくのが分かります。
標高 754m、九州の鉄道でいちばん標高が高い駅、波野を通過し長さ 2,283m の坂ノ上トンネルを抜けると阿蘇カルデラ壁中腹に出ます。ここからカルデラ内の展望が素晴らしいのですが、当日はかすんでいました。また、阿蘇山も残念ながらくっきりと見ることができませんでした。
阿蘇駅で半分近くの乗客が入れ替わりました。カルデラ内を走る宮地駅から赤水駅まで列車はスピードを上げて走りますが、赤水駅を出ると 33.3 パーミルの急勾配を下るためぐっとスピードが落ちます。急勾配の途中にある有名な立野の三段式スイッチバックを特急列車で体験できるのも九州横断特急の魅力の一つです。
肥後大津駅であそぼーい!と交換。ここから電化区間になります。
14:49 熊本駅に到着しました。
熊本駅でほとんどの乗客が下車し、私が乗っていた指定席車両は 10 人程度になりました。熊本駅から進行方向が変わります。シートを進行方向にあわせて反転すると占有できる窓の面積が狭くなるので、景色の見え方がいまいちになってしまうのを覚悟していましたが、前後左右の席が空いていたので、終点人吉まで景色に合わせて席を移動できたのが幸いでした。
八代駅まで鹿児島本線の直線が続く区間で列車は快走します。
ここで一息、車内販売で高千穂牧場のアイスクリームを購入。始発から終着までアテンダントさんによる観光案内と車内販売があります。
新八代駅で新幹線からの乗り継ぎ客が乗車しましたが、車内は 30から40% ほどの乗車率だったと思います。
八代駅から肥薩線に入ります。ここから球磨川の峡谷の景色を楽しめる区間になります。八代を出てほどなく肥薩おれんじ鉄道と交差。列車通過後すぐに肥薩おれんじ鉄道の単行気動車が鉄橋を渡ってきました。
元々の鹿児島本線として歴史が古い肥薩線、沿線に古い駅舎がそのまま残っている駅が多くあります。坂本駅もそんな駅の一つでしょうか。
車窓右手に球磨川が広がります。最初、川は右車窓、鎌瀬を過ぎると左車窓に変わります。
瀬戸石駅で SL 人吉号と交換。
一勝地付近は球磨川下りの船やラフティングボートが見られるところだと思いますが、雨が降っていて、また時間が遅いためか船は見られませんでした。
16:23 に終点人吉駅に到着しました。
山里を走り、九州一標高が高い駅を越え、カルデラ内を走りながら阿蘇山の雄大な景色を眺め(今回はいまいちでしたが)、急勾配やスイッチバックを体験でき、ラストは球磨川の渓谷を眺めながらの約 4 時間 40 分は私にとって退屈しない鉄道の旅でした。なお、指定席車両の中で別府から通しで乗車したのは私だけだったと思いました。
先日発表された 2016.03.26 ダイヤ改正内容によると、九州横断特急は熊本-人吉間が廃止され、別府-熊本間に短縮されます。ダイヤ改正の情報を知った直後に本記事を書きましたが、今回九州横断特急の別府-人吉全区間に乗車したことが、結果としてとても貴重な体験になりました。
★おまけ:最近のはるちゃん★
はるちゃんにとってカニの匂いは、この世のものとは思えない得体の知れない匂いに感じているのだろう。
はるちゃんガン見していますね(笑)
by みぃにゃん (2015-12-22 23:07)
みぃにゃん様、こんにちは。
カニ買ってきて、家で食べたのですが、はるちゃんはかなり嫌がっていたようです。よく手を洗ってはるちゃんをナデナデしようとしてもずっと逃げられました。
もう、はるちゃんの前でカニが食べられないかも。
by TakiHaru (2015-12-23 10:08)
別府から人吉まで、文字通り九州を一本の列車で大横断!
これは面白い乗り鉄旅ですね〜!
あそぼーいやSL人吉など、所々で交換する列車を
車窓越しに眺める視点も楽しいです(^^)
私もこの特急には何度か乗ったことがありますが、
始発から終点まで乗り通したことはありませんでした。
来春には運転区間が短縮されるとのことで、
この乗り通しは貴重な経験になりましたね(^^)
by あおたけ (2015-12-23 11:34)
あおたけ様、こんばんは。
別府-熊本-人吉と通常は全区間通しで乗る人は少ないと思われる列車に乗ってみたかった次第です。
また SL 人吉号との交換では走りながらではありましたが、SL の乗務員や乗客が手を振って見送ってくれるなど、観光列車同士の一瞬の出会いで心がなごむ思いをしました。
長距離特急がどんどん廃止や区間短縮されてしまうことで、このように長時間同じ列車で落ち着いて旅ができる機会が少なくなってしまいますね。
by TakiHaru (2015-12-23 21:17)
別府から人吉まで一つの特急で、とは、のりがいがある列車でしたですね。大分ー熊本間の阿蘇経由はまだ列車に乗ったことがないので、もし九州へ行けたら、ぜひこれに乗りたいと思います(人吉も素敵なので、最後がなくなってしまったのはちょっと残念ですけれど)。
by 足立sunny (2015-12-23 21:21)
足立sunny 様、こんばんは。
コメントありがとうございます。
九州の重要観光地を結ぶ特急、沿線の景色やスイッチバックなどの変則運転を楽しめ、乗車時間は長いですが、随所でアテンダントさんの観光案内もあり、乗っていて飽きない列車だと思います。多少お尻が痛くなりましたが・・・
廃止される熊本以南は代わりに人吉-吉松を結んでいる同じく観光列車「いさぶろう」「しんぺい」の一部が熊本まで延長されるようですので、九州横断特急とは違った楽しみ方ができそうです。
by TakiHaru (2015-12-24 21:27)
九州横断特急は車内販売が健在なのですね。
この間乗車した「かもめ」「みどり」はなくなっていました。観光路線にはぜひとも必要なものですもんね。
by やまびこ3 (2015-12-25 22:43)
やまびこ3様、おはようございます。
今回の旅行では、ゆふいんの森、九州横断特急、その他の観光列車に乗り、いずれもアテンダントさんが観光案内や車内販売をされていたので、JR九州はサービスがいいなと感じていましたが・・・
観光列車以外では廃止になってしまった列車が多いのでしょうか。どの会社線でも同じなのですね。
by TakiHaru (2015-12-26 08:18)
今晩は~
訪問・nice!&コメント有難う御座います。
今年一年・我が拙いブログにお付き合い頂き有難う御座いました。
来る年もお付き合いの程・お願い申し上げます。
年の瀬でお忙しい折・お身体に気を付け、良いお年をお迎え下さい
来る年が・明るく幸有る年に、成ります様に・・・。
by okin-02 (2015-12-31 18:44)
okin-02 様、こんばんは。
こちらこそ、拙ブログにご訪問 & nice ありがとうございました。
okin-02 さんもよいお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
by TakiHaru (2015-12-31 20:05)